無形文化遺産

無形文化遺産の保護に関する條約の概要

経緯

2003年10月
ユネスコ総會において採択
2006年4月
條約発効

我が國は2004年6月に條約締結

締約國

178か國(2019年3月時點)

條約の目的と概要

「無形文化遺産の保護に関する條約」(無形文化遺産保護條約)は,グローバリゼーションの進展や社會の変容などに伴い,無形文化遺産に衰退や消滅などの脅威がもたらされるとの認識から,無形文化遺産の保護を目的として,2003年のユネスコ総會において採択された。この條約によって,世界遺産條約が対象としてきた有形の文化遺産に加え,無形文化遺産についても國際的保護を推進する枠組みが整った。條約の策定段階から積極的に関わってきた日本は,2004年にこの條約を締結した。

この條約においては,口承による伝統及び表現,蕓能,社會的慣習,儀式及び祭禮行事,自然及び萬物に関する知識及び慣習,伝統工蕓技術といった無形文化遺産について,締約國が自國內で目録を作成し,保護措置をとること,また,國際的な保護として,「人類の無形文化遺産代表的な一覧表」や「緊急に保護する必要がある無形文化遺産の一覧表」の作成,國際的な援助などが定められている。

この條約の履行については,全締約國から成る締約國會議の下に,締約國の中から選挙で選出される政府間委員會が設置されており,履行のための運用指示書の作成や,「人類の無形文化遺産代表的な一覧表」等の作成など,重要な役割を擔っている。日本は,條約が発効した2006年から2008年,及び2010年から2014年まで政府間委員會委員國を務め,2018年にも委員國に選出された(任期:2022年まで)他,代表一覧表等の審査にも積極的に関わっている。

無形文化遺産保護條約政府間委員會

ユネスコ無形文化遺産保護條約の締約國から選出された24か國で構成。原則として年に1回開催され,條約の履行のための運用指示書の作成や,條約に基づき設置されている無形文化遺産基金の使用に関する計畫を策定する他,評価機関の勧告を踏まえ,代表一覧表等の各種一覧表への登録審議や國際援助の決定等を行う。

<政府間委員會委員國(24か國)>※2018年6月現在

【任期:2016-2020年】

オーストリア,キプロス,アルメニア,コロンビア,キューバ,グアテマラ,フィリピン,モーリシャス,セネガル,ザンビア,レバノン,パレスチナ

【任期:2018-2022年】

オランダ,アゼルバイジャン,ポーランド,ジャマイカ,中國,日本,カザフスタン,スリランカ,カメルーン,ジブチ,トーゴ,クウェート

人類の無形文化遺産の代表的な一覧表
(Representative List of the Intangible Cultural Heritage of Humanity)

政府間委員會は,無形文化遺産の一層の認知及びその重要性についての意識の向上を確保するため,また,文化の多様性を尊重する対話を奨勵するため,関係する締約國の提案に基づき,代表一覧表を作成している。

締約國から提出された提案書は,政府間委員會が設置する評価機関(Evaluation Body)(世界各地域から選出される専門家6名とNGO6団體により構成)が,運用指示書に定められた登録基準に従って事前審査を行い,政府間委員會に対して審査結果を勧告する。勧告は次の3通り。

  • (1)「記載(inscribe)」:代表一覧表に登録することがふさわしい
  • (2)「情報照會(refer)」:締約國に追加情報を求める
  • (3)「不記載(not to inscribe)」:登録にふさわしくない

この勧告を踏まえ,政府間委員會が登録の可否を決定する。

代表一覧表に登録された我が國の無形文化遺産

2018年11月現在

能楽 2008年
人形浄瑠璃文楽 2008年
歌舞伎(伝統的な演技演出様式によって上演される歌舞伎) 2008年
雅楽 2009年
小千谷縮?越後上布 2009年
奧能登のあえのこと 2009年
早池峰神楽 2009年
秋保の田植踴 2009年
チャッキラコ 2009年
大日堂舞楽 2009年
題目立 2009年
アイヌ古式舞踴 2009年
組踴 2010年
結城紬 2010年
壬生の花田植 2011年
佐陀神能 2011年
那智の田楽 2012年
和食;日本人の伝統的な食文化
「和食」のユネスコ無形文化遺産登録について(農林水産?。?/a>
2013年
和紙:日本の手漉和紙技術
(構成/石州半紙,本美濃紙,細川紙)
2014年
山?鉾?屋臺行事 2016年
來訪神:仮面?仮裝の神々 2018年

代表一覧表への記載に向けて提案中の我が國の無形文化遺産

○伝統建築工匠(こうしょう)の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術

(提案概要)(73.9KB)

これまでの経緯と今後の予定

時期 事項
2018年3月 ユネスコ事務局へ提案書を提出
2018年5月 2019年の審査見送り
2019年3月 ユネスコ事務局へ提案書を再提出
2020年10月頃 評価機関による勧告
2020年11月頃 政府間委員會で審議?決定

審査件數の上限を超える提案があったため,條約運用指示書の規定に基づき,登録件數が世界第2位である我が國からの提案は2019年には審査されないこととなりました。

參考情報

Adobe Reader(アドビリーダー)ダウンロード:別ウィンドウで開きます

PDF形式を御覧いただくためには,Adobe Readerが必要となります。
お持ちでない方は,こちらからダウンロードしてください。

ページの先頭に移動
中国福利彩票双色球